馬に関わる仕事
馬は優しい目をしています。
その目に魅了され、馬と触れ合う仕事を選ぶ人もいるほどです。
牧場や動物園、競馬場など、馬と仕事をする場は数多くあります。
牧場での競走馬の育成という仕事もその1つです。
競走馬の育成は、どんなことをするの?
競走馬の育成という仕事は、単に馬の健康状態に気を付けて育てればいいわけではありません。
様々なトレーニングを積ませて最終的にレースで勝てる馬を育てなければならないのです。
そして、日の昇らないうちから働く朝がとても早い仕事です。
朝1番の仕事は、厩舎の掃除です。
排泄物などで汚れた藁を、新しいものと入れ替えます。
厩舎がきれいになったら、次は馬のお手入れです。
体温を測って健康チェックをしたら、ブラッシング。
馬の様子を見ながら実際に体に触って、異常がないかどうかも確認します。
その後は調教です。
騎乗しての調教もあれば、手綱を引いてのプールトレーニングなどもあります。
プールトレーニングなどの場合は、人間も一緒にかなりの距離を歩かなければならないので、体力も必要な仕事です。
調教が終わると、馬を丁寧に洗ってあげてブラッシングなどを再びおこないます。
トレーニングで傷めてしまった個所がないかを、この時に確認します。
そして、ようやく馬の朝ごはんの時間になります。
馬の衛生面、健康面、体力面に気を配りながらトレーニングによって負荷を与えて育てていく、これが競走馬の育成という仕事なのです。
仕事の環境
競走馬の育成をするには、ある程度の敷地が必要となってきます。
ですからその牧場は、都会や生活に便利な地ではなく、豊かな自然に囲まれた郊外にあるのが一般的です。
ほぼすべての牧場で寮などを完備しているので、見知らぬ土地であったとしてもスムーズに新生活をスタートさせることができるでしょう。
1つの製品を作り上げることも、教える立場で人を指導することも、競走馬を育成することも、全てに共通しているのは、やりがいです。
どんな仕事でも、ゴールにたどり着くまでには多くの困難が待ち受けています。
しかし、屈せずに乗り越えられたからこそ、達成感を味わうことができ、結果が出た時の喜びが大きいのです。
競走馬の育成は、楽な仕事ではないかもしれません。
しかし、馬とともに成長できるやりがいのある仕事です。
「馬が好き」、その気持ちがあれば大丈夫です。